コーポレートサイトとは、会社の情報を公開しているウェブサイトのことです。コーポレートサイトには、会社の基本情報や事業内容などが掲載されており、見込み顧客や求職者に向けて、さまざまな情報を発信しています。本記事では、そもそもコーポレートサイトとは何か、その目的や作り方を紹介します。
コーポレートサイトとは
コーポレートサイトとは、企業の情報を掲載するウェブサイトのことを指します。英語でコーポレート(corporate)は、「法人」や「企業」を意味するため、直訳すると「企業のサイト」です。
コーポレートサイトには、その会社の事業内容や採用情報、所在地、電話番号などが記載されています。コーポレートサイトでさまざまな情報を発信することで、新規の顧客や採用候補者の獲得に繋がります。
そのため、コーポレートサイトのデザインや掲載する情報は、その企業のイメージを反映させるために非常に重要です。
ホームページとの違い
コーポレートサイトは企業のウェブサイトに限定されるのに対し、ホームページは「ネットに公開されているウェブサイト」全般を指す広い言葉です。そのため、コーポレートサイトもホームページに含まれます。
コーポレートサイトのことを、「会社のホームページ」と言う人も珍しくありません。企業のサイトに限らず、お店のサイト、個人が趣味で運営しているサイトなどもホームページです。
サービスサイトとの違い
コーポレートサイトとサービスサイトは、一般的にどちらも企業が運営するウェブサイトですが、目的が違います。
コーポレートサイトは会社の情報を掲載するのに対し、サービスサイトでは特定のサービスを紹介するのが目的です。例えば、3大キャリアとして有名なauを展開しているのはKDDI株式会社ですが、コーポレートサイトとサービスサイトは次のように分かれます。
サイトの種類 | URL | 目的 |
---|---|---|
コーポレートサイト | https://www.kddi.com/ | 会社の情報を掲載。投資家向けのIR情報や採用情報などを発信している。 |
サービスサイト | https://www.au.com/ | auに関するサービスの情報を掲載。新商品の情報やショップ案内などを発信している。 |
サービスサイトには、そのサービスの料金や特徴などが記載されており、見込み顧客からのお問い合わせをより獲得していくために作ることが多いです。
コーポレートサイトの役割や目的
コーポレートサイトは、会社を経営する上で欠かせない要素のひとつです。そのため、ほとんどの企業がコーポレートサイトを作っています。どのような目的や役割があるかを改めてお伝えします。
自社の情報を正確に伝える
コーポレートサイトには、取引先や株主などに向けて、自社の情報を正確に伝える役割があります。事業内容や企業理念、代表者の氏名、設立日などを記載することで、サイトの訪問者に対して、どういう企業であるかを伝えることができます。
例えば、電話番号やメールアドレスが記載されていることによって、サイトの訪問者はその企業にコンタクトを取ることが可能になります。コーポレートサイトは、企業とサイトの訪問者を繋ぐ役割をするため、可能な限り詳細・正確に自社の情報を掲載しましょう。
会社の信頼性を高める
コーポレートサイトは、会社の信頼性を高めるためにも非常に重要です。例えば、事業内容が書いていなければ、その会社が何をしているのか把握することはできません。同じく、代表者の氏名や住所、電話番号などが載っていない場合、その会社に対して不信感を抱く要因になるでしょう。
コーポレートサイトには、企業理念や実績などを記載することで、企業の透明性や信頼性の向上に繋がります。また、オフィスの写真や従業員の情報などを掲載すれば、採用候補者に対して安心感を与えることができるでしょう。
お問い合わせを獲得する
コーポレートサイトは、見込み顧客やビジネスパートナーからのお問い合わせを獲得する重要な窓口です。サイトの訪問者がスムーズに連絡を取れるように、目立つ場所に電話番号やお問い合わせフォームなどを設置しておきましょう。
最近では、お問い合わせ窓口にAIのチャットボットを活用する企業も増えています。サイトの訪問者がスムーズに連絡を取れるようにすることで、ビジネスの機会を広げられる可能性が高まります。
採用やブランディングに繋げる
採用やブランディングを強化する上でも、コーポレートサイトは役立ちます。採用情報では、企業の魅力や報酬、働く環境、福利厚生などを伝えることで、優秀な人材の確保に繋がります。
ブランディングでは、理念やビジョンを明確に伝えることで、企業のブランドイメージを構築する手助けになります。
コーポレートサイトの作り方の手順
掲載する情報の洗い出し
コーポレートサイトを作り始めるには、まず掲載するコンテンツの洗い出しを行いましょう。会社によって、コーポレートサイトに掲載すべき情報は異なります。
例えば、現在採用活動をしていない会社であれば、採用情報ページは不要でしょう。一般的には、事業内容、会社案内、お問い合わせ、採用情報などのページを用意することが多いです。
サイトの制作手段を考える
次に、コーポレートサイトを制作する方法を考えます。大きく分けると、外部の会社に依頼するのか、自社で制作するのか、の二つです。外部の会社に依頼する場合には、まずは制作会社を探すところから始まります。依頼する会社を決定した後は、制作会社が主導して進めてくれるため、大きな手間はかかりません。しかし、費用は自社で制作するよりも高くなります。
自社で制作する場合には、誰が制作を担当するのかをまず決めましょう。また、サイト制作ツールを利用して作るのか、ドメインやサーバーを自社で用意し、WordPressなどを利用するのか、によっても費用や手間は変わります。
コーポレートサイトに掛けられる予算や自社のリソースなどを考慮して、制作手段を検討しましょう。
サイトデザインを考える
次に、コーポレートサイトのデザインを検討します。制作会社に依頼する場合、基本的にはイメージに近いサイトのURLをいくつか送るだけで、その会社がデザイン案を考えてくれます。
自社で制作する場合、多くのケースではデザインテンプレートを使用して制作するため、一からデザインを考える必要はありません。
そのため、どちらにしてもデザインを細かく考える必要性は低いため、理想のイメージに近いサイトをいくつかピックアップしておけば問題ありません。
サイトの公開と確認
サイトが完成した後は、必ずパソコンやスマホの実機で動作確認を行ってください。リンクを押してもページが遷移しない、お問い合わせフォームが機能していない、などの問題はよくあります。また、サイトを公開する前に、テスト用のサイトで確認するのがベストです。
誤字脱字などが多いと、「この会社大丈夫かな?」とサイト訪問者に不安を与えてしまうので注意しましょう。
コーポレートサイトの制作方法
コーポレートサイトを制作する手段としては、主に次の3つが考えられます。
- 制作会社に依頼する
- サイト作成サービスを利用する
- 自社で制作する
制作会社に依頼する
コーポレートサイトの制作を専門の制作会社に依頼する方法は、デザインをこだわりたい場合や機能が充実したコーポレートサイトを作りたい企業におすすめです。制作会社に依頼すると、デザインから開発、サイトの保守管理まで担ってくれますが、費用的には一番高くつきます。
制作会社に依頼する際の費用相場は、サイトの規模によりますが、一般的には数十万円~150万円程度です。また、サイトの保守管理費用として、月額1~3万円掛かります。制作会社によって、費用は大きく異なります。また、長期的な付き合いになる可能性が高いため、相見積もりを取った上で、安心して任せられる制作会社を選びましょう。
サイト作成サービスを利用する
サイト作成サービスを利用することで、専門的な知識がなくても、手軽にコーポレートサイトの立ち上げができます。代表的なサービスは、WixやSTUDIOなどです。特にSTUDIOは、最近ユーザー数を伸ばしており、STUDIOで制作されたコーポレートサイトを目にすることも多くなりました。
メリットとしては、費用が安価なこと、ドメインやサーバーの契約が必要なく手軽であることなどです。費用の相場は月額1,000円~5,000円程度で、制作会社に依頼するよりも遥かに安価です。
デメリットとしては、デザインのオリジナル性がないこと、独自ドメインが設定できない可能性があることです。特に独自ドメインについては、注意が必要です。こういったサービスを活用してサイトを制作すると、ドメインの所有権がなく、サービスの解約に伴いドメインの変更が必要になる可能性があります。
コーポレートサイトのドメインは頻繁に変更するものではなく、基本的にずっと同じドメインを使い続けます。ドメインが頻繁に変わると、企業の信頼性を低下させる要因にもなるので注意しましょう。
自社で制作する
自社で制作する方法は、自由度が高く、独自のデザインや機能を実装できるメリットがあります。自社にサイト制作のスキルがある人がいれば、制作費用も抑えることができます。また、サイトの更新や修正も迅速に対応できるため、柔軟にコーポレートサイトを運営していきたい企業におすすめです。
起業したての会社であれば、代表の方が自分でコーポレートサイトを制作することも多いです。私もコーポレートサイトは自分で制作しました。専門的な知識がなくても、ワードプレスなどを利用し、コーポレートサイトを自分で作ることは可能です。詳しくは「WordPressでの企業のコーポレートサイトの作り方」をご覧ください。
コーポレートサイトに掲載する情報の例
会社のコーポレートサイトに掲載すべき基本的なコンテンツの例を紹介します。
会社案内
会社案内では、会社の基本的な情報を掲載します。会社の基本情報は主に次の項目です。
- 会社名
- 法人番号
- 設立年
- 所在地
- 代表者名
- 資本金
- 電話番号 など
会社案内のページを用意することで、会社の規模などをサイト訪問者が理解できます。
事業内容
事業内容では、会社が提供する商品やサービスをできるだけ詳細に紹介します。詳細に説明することで、競合サービスとの違いや自社の強みを強調でき、新しい顧客を獲得できる可能性が高まります。また、写真やイラストを使って視覚的にわかりやすく伝える工夫も有効です。
採用情報
採用情報では、求職者に向けて会社の魅力を伝えることが重要です。募集している職種や応募条件、勤務地などの基本的な情報に加え、福利厚生や会社独自の制度があれば記載しておきましょう。
オフィスや従業員、社内行事の写真などを掲載すれば、職場の雰囲気をより具体的に伝えられます。
お問い合わせ
お問い合わせページでは、サイトの訪問者が簡単にコンタクトを取れるように、お問い合わせフォームを設置します。すぐに話しを聞きたい人に向けて、電話番号も合わせて記載しておくと良いです。
よくある質問
コーポレートサイトのデザインはどうすればいい?
コーポレートサイトのデザインは、会社の雰囲気や展開している事業のイメージに合わせることをおすすめします。例えば、AI関連の事業をしている会社であれば、無駄のないスッキリとしたレイアウトで、近未来的なデザインがよいでしょう。
基本的にコーポレートサイトのデザインは、制作会社がデザインを考えてくれたり、デザインテンプレートを使用したりするため、一からデザインを細かく考えるケースは多くありません。
コーポレートサイトを言い換えるとなんて言う?
コーポレートサイトは、「企業サイト」や「会社ホームページ」と言う人も多いです。
まとめ
コーポレートサイトとは、会社の情報を掲載しているウェブサイトのことです。会社の情報を正確に伝えたり、信頼性を高めたりするために、コーポレートサイトは非常に重要です。
コーポレートサイトのデザインやコンテンツは、会社のイメージを左右するため、十分に検討した上で制作を進めましょう。自社の情報をわかりやすく整理し、顧客やビジネスパートナーとの接点を最大限に広げることが大切です。
当サイトでは、企業のコーポレートサイト向けのワードプレステーマを販売しています。これからコーポレートサイトの制作を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
コメントを残す