WordPress(ワードプレス)とは|初心者にもわかりやすく解説

WordPress(ワードプレス)は、世界中で広く使われているCMSです。ワードプレスでは、ブログやビジネスサイト・ECサイトなど、さまざまなサイトを構築できます。

これからワードプレスを初めて利用する人に向けて、ワードプレスとは何か、基本的な使い方などを説明します。

ワードプレスは世界一のシェアを持つCMS

WordPress(ワードプレス)とは、簡単に言うと「ウェブサイトを簡単に構築・更新できるツール」です。ワードプレスは、CMS(Contents Management System)の中で最もシェア率が高く、世界中のサイトで利用されています。CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、その名のとおり「コンテンツを管理するツール」のことを言います。

本来、ウェブサイトを構築するためには、HTMLやJavascriptなどの知識が必要です。しかし、ウェブサイトのページを一つ作るごとにコードを書くのは面倒なため、ワードプレスなどのCMSを利用することで、専門知識がなくても簡単に新しいページを作成・更新することができるのです。

特に日本ではシェア率が高く、CMSを利用しているサイトの約80%はワードプレスで作られています(参照:w3techs)。もともとはブログ用に開発されたシステムですが、現在では個人のブログから上場企業のコーポレートサイトまで、幅広くワードプレスが利用されています。

ワードプレスでサイトを作るメリット

ワードプレスでサイトを作る主なメリットは、次のとおりです。

  • サイトを簡単に作成・更新できる
  • 費用がほとんどかからない
  • プラグインで機能の追加が簡単
  • WEBデザインの種類が豊富
  • 情報が見つけやすい

サイトを簡単に作成・更新できる

ワードプレスでサイトを作る何よりのメリットは、やはりサイトの構築や更新が簡単にできることです。ワードプレスを利用すれば、専門知識がなくてもサイトを簡単に作れます。

作れるのは個人のブログだけでなく、企業のコーポレートサイトやお店のホームページ、ECサイトなど様々です。また、管理画面からいつでもコンテンツの作成や更新ができ、予約投稿なども可能です。

【関連】WordPressでの企業のコーポレートサイトの作り方

費用がほとんどかからない

サイトを作ろうと考えたとき、いくつか選択肢があります。ホームページの制作会社に頼む、Wixなどのサイト作成ツールを利用する、などです。これらの選択肢の中で、ワードプレスでサイトを作るのが最も安く済みます。

かかる費用はレンタルサーバー代くらいです。安いレンタルサーバーであれば、月額数百円から1,000円程度で利用できます。ワードプレスの利用に費用はかかりません。

サイト作成ツールの「Wix」や「jimdo」で、無料プランの範囲でサイトを作るのも一つの選択肢ですが、機能制限などが多く商用サイトにはおすすめしません。

WEBデザインの種類が豊富

ワードプレスでは、テーマと呼ばれるWEBデザインのテンプレートを使用します。ワードプレスのテーマには、無料のものから有料のものまであり、利用できるテーマの種類は数え切れないほど多いです。

管理画面から気に入ったテーマを探し、インストールするだけで自分のサイトにデザインが反映されます。特にこだわりがなければ、無料のテーマでも十分でしょう。

以下は、テーマを探すときのワードプレスの管理画面です。

ワードプレスの管理画面からテーマを探す

ある程度見栄えの良いサイトを作りたい場合は、有料のテーマを購入することをおすすめします。有料テーマの購入は、ワードプレスの管理画面ではなく、そのテーマを販売している各サイトで購入します。

購入した有料テーマは、ワードプレスの管理画面からアップロードし、簡単に適用できます。当サイトでも、企業のコーポレートサイト向けのワードプレステーマや、クリニック向けのワードプレステーマを販売していますので、ぜひチェックしてみてください。

プラグインで機能の追加が簡単

ワードプレスでは「プラグイン」を追加することで、専門的な知識がなくてもサイトにさまざまな機能を追加できます

例えば、問い合わせフォームを簡単に作成できる「Contact Form 7」、SEOの設定を簡単に行える「All in One SEO」などが、利用者数も多い代表的なプラグインです。

プラグインにも無料と有料のものがありますが、ほとんど無料のプラグインで事足ります。私も10年ほどワードプレスでサイトを運営していますが、有料のプラグインは購入したことがありません。

プラグインは管理画面から簡単にインストールできます。さまざまな機能を簡単に導入できるのがワードプレスのメリットの一つです。

情報が見つけやすい

ワードプレスは世界中のサイトで利用されており、シェア率が圧倒的に高いです。日本でも圧倒的に利用されているCMSなので、使い方やカスタマイズに関する情報がかなり充実しています

何かわからないことがあったときに、ネットで検索すれば、参考になる情報がすぐに見つかります。私は企業や個人が発信しているブログ記事を参考にすることが多いですが、公式のサポートフォーラムもあります。

ワードプレスでサイトを作るデメリット

次に、ワードプレスでサイトを作るデメリットを紹介します。

デザインのオリジナル性が低くなる

ワードプレスで作ったサイトのWEBデザインは、既存のテンプレートを使用するため、他のサイトとデザインが被ることも珍しくありません

一からオリジナルデザインのテーマを開発することもできますが、専門的な知識が必要になるため、初心者の人では難しいでしょう。

WEBデザインを重視したい場合には、ホームページ制作会社やフリーランスに依頼し、カスタマイズする必要があります。

セキュリティ面に不安が残る

ワードプレスは「セキュリティ面が弱い」と言われることが多いです。しかし、必ずしもWordPress自体が脆弱であるわけではありません。

セキュリティが弱いと言われるのには、次のような理由があります。

  • 世界一のシェアを誇るCMSなので、サイバー攻撃のターゲットにされやすい
  • プラグインやテーマが適切に更新されない場合がある
  • サイト管理者のセキュリティ意識が低い

セキュリティ面が弱いと、例えばサイトを改ざんされたり、個人情報を抜き取られたりするリスクが高くなります。しかし、私は10年以上ワードプレスでサイトを運営していますが、これらの被害に遭ったことは一度もありません。

個人ブログや簡単な商用サイトを作る場合には、そこまで気にする必要はないでしょう。ただし、クレジットカードや個人情報を扱うようなサイトであれば、セキュリティへの意識も必要です。

初心者の人ができる対策としては、テーマやプラグインを定期的に更新する、ログイン情報などを適切に管理する、などです。これを行うことで、セキュリティ面のリスクを大幅に減らすことができます。

ドメインやサーバーを自分で用意する必要がある

ワードプレスでサイトを作るには、自分でドメインを購入し、サーバーを用意する必要があります。これが恐らく、初心者の人がワードプレスの利用を検討する上で、一番気が進まない理由でしょう。しかし、ドメインの購入からサーバーの契約、ワードプレスのインストールまで、初心者の人でもそこまで難しくはないと思います。

また、どこでドメインを購入するのか、どのレンタルサーバーを使うのか、によっても難易度が変わります。おすすめはエックスサーバーを利用することです。エックスサーバーには「簡単インストール機能」というものがあり、ワードプレスのインストールをほぼワンクリックで行えます。独自ドメインも無料で一つ利用できます。

料金はスタンダードプランで月額1,000円ちょっとです。ワードプレスをインストールするまでの手順が、公式サイトの記事で説明されています(参照:エックスサーバーでブログを始めよう!初心者でもわかるWordPressブログの始め方)。これを見ながら設定を進めていけば、初心者の人でも十分に対応できるでしょう。

ワードプレスの使い方は初心者だと難しい?

結論から言うと、ワードプレスの使い方は難しくありません。慣れるまでは少し時間が掛かるかもしれませんが、使い方自体は簡単です。

専門知識がない初心者でも問題ない

ワードプレスはそもそも初心者向けに設計されています。そのため、専門的な知識を持たない人であっても簡単に操作できます

イメージとしては、XやFacebookの投稿と同じです。機能の追加やデザインの変更も数クリックで完了します。また、わからないことがあっても、ほとんどの問題はネットで検索すれば解決できます。

カスタマイズはある程度の知識が必要

WEBデザインを変更したり、プラグインでは実装できない機能を追加したりするのは大変です。これらを実現するには、HTMLやCSS、Javascript、PHPなどの知識が必要になります。そのため、初心者の人では難しいでしょう。

注意点としては、ワードプレスのテーマファイルに書いてあるPHPの記述を間違えると、エラーが出てサイトが適切に表示されなくなる可能性があります。HTMLやPHPを自分でイジる場合は、必ずバックアップを取った上で行いましょう。

ワードプレスで作ったホームページの例

WordPressでの企業のコーポレートサイトの作り方」の記事でも紹介していますが、上場企業のコーポレートサイトでもワードプレスが使用されていることは珍しくありません。

以下は、ワードプレスで作った企業ホームページの例です。

【ワークマン】
ワークマンのコーポレートサイト

【カカクコム】
カカクコムのコーポレートサイト

【エックスサーバーのブログ】
エックスサーバーが運営するブログ

先ほど紹介したエックスサーバーの公式が運営するブログもワードプレスで作られています。

まとめ

WordPress(ワードプレス)とは、サイトの構築から更新まで簡単に行えるCMSのことです。日本でも多くのサイトがワードプレスで作られており、最もメジャーなCMSと言えます。

これからサイトを作りたいと考えている初心者の人に、ワードプレスの利用はとてもおすすめです。記事を追加や機能の拡張も簡単に行えます。

「無料テーマのデザインだと微妙だな」と思う人は、有料テーマの購入を検討してみてください。当サイトでも、業界に特化したワードプレステーマを販売しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

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