WordPress(ワードプレス)は多くの企業サイトで採用されています。上場企業のコーポレートサイトもWordPressで作られていることは珍しくありません。企業のコーポレートサイトでWordPressが採用されている理由としては、カスタマイズや更新がしやすいなどの理由が挙げられます。
この記事では、これから企業のコーポレートサイトをWordPressで作成しようと考えている方に向けて、作り方やおすすめのテーマをご紹介します。
WordPressでの企業サイトの作り方
起業したての会社では、代表の方が自分でコーポレートサイトを作成することも珍しくありません。私も自社のコーポレートサイトは有料のワードプレステーマを購入し、自分で作成しました。専門知識がなくても十分作成可能です。手順としては、おおまかに以下の流れです。
- ドメインを取得する
- レンタルサーバーを契約する
- WordPressをインストールする
- 使用するテーマを決める
- 必要なページを作成する
①ドメインを取得する
まず、一番最初にやることは「ドメインの取得」です。ドメインとは「○○.com」や「○○.co.jp」などのURLのことを指します。
企業サイトでは基本的に「co.jp」のドメインが使用されます。「co.jp」のドメインは、株式会社や合同会社などの法人のみが取得できるドメインです。企業サイトでは、特別な理由がない限り「co.jp」のドメインを取得しましょう。
ドメイン名は、ローマ字で会社の名前を表すものにするのが一般的です。例えば、楽天であれば「rakuten.co.jp」、サイバーエージェントであれば「cyberagent.co.jp」のドメイン名になっています。
ドメイン名が決まったら、実際にドメインを購入します。ドメインの登録サービスはいくつもありますが、「お名前.com」が最も有名です。
私もお名前.comでドメインを取得しています。サービスの案内に従って購入を進めていければ、特に難しいことはありません。
注意点としては、ドメインはすでに取得されていることが多々あります。例えば、会社名がサイバー株式会社で「cyber.co.jp」のドメインを取得しようと思っても、これはすでに登録されているので、購入することはできません。
すでに「co.jp」が取得されている場合は、「.jp」や「.com」などのドメインにしても良いでしょう。企業サイトは「co.jp」のドメインにしなければいけない、という決まりはありません。
②レンタルサーバーを契約する
ドメインを取得したら、次にレンタルサーバーを契約します。レンタルサーバーとは、簡単に言うと「Webサイトのデータを保管しておく場所」です。
レンタルサーバーのサービスは数え切れないほどありますが、おすすめは「エックスサーバー」です。
エックスサーバーをおすすめする理由としては、後ほど説明する「ワードプレスのインストール」が簡単に行えるからです。私もエックスサーバーを長年利用しています。
費用としては、一番安いプランで月額1,000円程度です。設立したての会社であれば、一番安いプランでも十分でしょう。必要に応じて、プランを変更してサーバーのスペックを上げることも可能です。
③WordPressをインストールする
ドメインの取得とレンタルサーバーの契約が終わった、次にWordPressをインストールします。WordPressをインストールする際にやることは、おおむね次の二つです。
- お名前.comなどの管理画面からDNS設定を変更する
- レンタルサーバーの管理画面で取得したドメインを登録する
- レンタルサーバーの管理画面からWordPressをインストールする
エックスサーバーだとWordPressの簡単インストール機能があり、ほぼワンクリックでWordPressをインストールすることが可能です。手順としては、以下のとおりです。
- エックスサーバーの管理画面にログイン
- サーバー管理を選択
- WordPress → WordPress簡単インストールを選択
- ワードプレスをインストールするドメインを選択
- 必要事項を入力しインストール
エックスサーバー以外のレンタルサーバーでも、こういった簡単インストール機能が用意されていることが多いです。DNS設定などの細かい設定の説明は省きますが、「お名前.com エックスサーバー ワードプレス」などのキーワードで検索すれば、ほとんどの方は迷わずできるかと思います。
④使用するテーマを決める
WordPressをインストールしたら、次に企業サイトで使用するテーマを決めます。テーマとは、Webデザインのテンプレートのことです。自分でカスタマイズしない限り、企業サイトのデザインは使用したテーマに依存します。テーマの探し方は、WordPressの管理画面から「外観 → テーマ → 新しいテーマを追加」で無料のテーマを探すことが可能です。
また、「ワードプレス 企業サイト テーマ」などのキーワードで検索すれば、企業サイトに最適な有料のテーマを探せます。企業サイトを作成する際は、企業サイト用にデザインカスタマイズされたテーマを購入することをおすすめします。
基本的にWordPressのテーマは、ブログ用にデザインをカスタマイズされていることが多く、企業サイトには不向きです。特に見栄えなどを気にしないのであれば、無料のテーマでも良いかもしれませんが、あまり汚いホームページだと、企業の信頼感などを損なう可能性があります。
当サイト(ALG Design Theme)でも、企業サイト向けのWordPressテーマを販売していますので、ぜひご検討ください。
・企業のコーポレートサイト向けワードプレステーマ CONSULTING
⑤必要なページを作成する
WordPressをインストールし、テーマも決まったら、自社のサイトに必要なページを作成していきます。一般的には次のようなページが企業サイトに必要でしょう。
- 会社概要
- 事業内容
- アクセス
- 採用情報
- お問い合わせ
特にWEB集客がメインの会社では、企業サイトに掲載する情報は可能な限り充実させましょう。ホームページは会社の顔とも言えるので、自社の強みや特徴などを記載し、見栄えの良いデザインにすることをおすすめします。
企業のコーポレートサイトにおすすめのWordPressテーマ
CONSULTING|ALG Design Theme
CONSULTINGは、当サイトが販売しているコーポレートサイト向けのWordPressテーマです。価格は税込み26,400円。
主に、ITやWEB系の企業に使用してもらうことをイメージして開発しました。あまりゴチャゴチャした印象にならないように、ベースカラーは黒とグレーと落ち着いた色合いにしています。
特別なカスタマイズは不要で、デモサイトと同様の見栄えの良いコーポレートサイトが簡単に作成可能です。
TCDシリーズ
TCDは様々なWordPressテーマを販売しています。コーポレートサイト向けのテーマも豊富でデザイン性も高いです。独自の機能も充実しているため、立ち上げ直後の小規模な会社でなくても、大規模なコーポレートサイトを作りたい企業にもおすすめです。
AFFINGER
AFFINGER(アフィンガー)は、主にアフィリエイトサイト向けのWordPressテーマですが、企業のコーポレートサイトでも活用できます。弊社のコーポレートサイトもAFFINGERで作成されています(そろそろリニューアルしようと考えてから数年が経ちます)。
ただし、企業のコーポレートサイトに特化して開発されたテーマではありません。ある程度自分でカスタマイズしないと、企業サイトっぽい感じにはならないでしょう。HTMLやCSSが全くわからない方が、コーポレートサイトにAFFINGERを使うことはあまりおすすめしません。
企業サイトに使える無料のWordPressテーマ
Cocoon
Cocoonは、シンプルでカスタマイズしやすい無料のWordPressテーマです。基本的にはブログ向けに開発されたテーマだと思いますが、デザインがシンプルで拡張性が高いため、コーポレートサイトでも十分活用できるでしょう。
ただし、ある程度デザインをカスタマイズしないと、すごく質素な印象の企業サイトになってしまうため、HTMLやCSSが全くわからない方にはおすすめしません。
Lightning
Lightningは、ビジネスサイト向けに開発された無料のWordPressテーマです。ビジネスサイトに特化したテーマのため、先ほど紹介したCocoonよりもコーポレートサイトに使いやすいテーマかもしれません。より機能が充実したPro版(有料)もあります。利用者数も多いため、ネットでカスタマイズに関する情報を得られやすいのもメリットのひとつでしょう。
Business Press
BusinessPressは、ビジネスサイト向けに開発された無料のWordPressテーマです。他の無料テーマと同様、シンプルで拡張性の高いWebデザインになっています。
ただし、こちらのテーマもある程度自分でカスタマイズしないと、質素な印象のコーポレートサイトになってしまうことは否めません。
WordPressで作成された企業サイトの事例
上場企業を中心に、コーポレートサイトがWordPressで作成されている事例をご紹介します。なお、WordPressで作られているかどうかは、HTMLのソースで判断しているため、100%正確ではありません。
ワークマン
ワークマンのコーポレートサイトもWordPressで作成されています。全国の店舗情報など、情報量が多い規模の大きいサイトです。
カカクコム
カカクコムのコーポレートサイト。シンプルで見やすいWebデザインです。
大王製紙
大王製紙のコーポレートサイト。
ラクスル
ラクスルのコーポレートサイト。
フジテック
フジテックのコーポレートサイト。納入実績のページにあるような検索機能もWordPressでは実装可能です。
AppBank
マックス村井さんでお馴染みのAppBankのコーポレートサイト。
ジオコード
ジオコードのコーポレートサイト。WEB系の会社では、コーポレートサイトがWordPressで作成されてるケースはよく見ます。
WordPressで企業サイトを作成する際にかかる料金
自分で作成した場合にかかる料金
自分で会社のコーポレートサイトを作成する場合にかかる費用としては、主にドメイン・サーバー・テーマ(有料の場合)の購入代金くらいです。
項目 | 費用目安 |
---|---|
ドメイン代 | 年間5,000円程度(co.jpの場合) |
レンタルサーバー代 | 月額1,000円~2,000円程度 |
WordPressテーマ代 | 1万~3万程度 |
レンタルサーバー代はピンキリですが、最初から高スペックのサーバーを使う必要はないので、安く抑える場合の料金を記載しています。高いと月額数万円のサーバーもあります。
WordPressテーマ代は、一度購入すればずっと使えますので、そんなに重い出費ではないでしょう(サブスク型で年間料金がかかるテーマもあります)。
コーポレートサイトを自分で作成する場合、ほとんどお金はかかりません。起業直後で出費を抑えたい方などは、自分で作成してみることをおすすめします。
外注した場合にかかる料金
コーポレートサイトの作成を外注した場合にかかる費用は、サブスク型で月額5千円~1万円程度、一回払いの形だと30万円から50万円程度が相場という印象です。
また、フリーランスの方に依頼するのか、制作会社に依頼するのかによっても費用相場は異なります。フリーランスに依頼する場合だと、簡単なコーポレートサイトであれば数万円程度で請け負ってくれるケースも多いです。制作会社の場合だと、料金は本当にピンキリです。
外注する際の注意点としては、ドメインの所有権を他社が持つケースがあります。細かい説明は省きますが、ドメインは会社の資産になります。しかし、ドメインの所有権を制作会社などに持たれていると、制作会社を変えたくても変えられなかったり、その制作会社が倒産してコーポレートサイトが突然見れない状態になったりする可能性があります。
後々のトラブルを防ぐためにも、必ずドメインの所有権は自社で持つようにしてください。また、月額数万円で10年契約してしまったケースなども聞いたことがあるため、制作会社は信頼できるところを選びましょう。
まとめ
WordPressで企業のコーポレートサイトは比較的簡単に作成できます。専門知識がない方でも十分作成可能です。
業種にもよりますが、WEB集客を強化していきたいと考える会社は多く、ホームページの運営は会社経営と切っても切り離せないほど重要です。起業直後の方であれば、出費を抑え、最低限の知識を身に付けるためにも、自分で作成することをおすすめします。
コーポレートサイトに特化したWordPressテーマを使用すれば、専門知識不要で簡単に見栄えの良いサイトを作成できます。これから作成される方は、ぜひALG Design Themeで販売しているコーポレートサイト向けテーマ「CONSULTING」をご活用ください。
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